PixMarker
PixMarkerはPalmOS4以降で動作するはずの、16ビットカラー(65536色ぐらい)対応の落書きツールです。
基本的にはPalm m505用なのですが、160x160でよろしければPalmOS4以降を搭載したCLIEで動くはずです。
履歴
- 2002.5.29 : ver. 2.2
- ペンを2セット切り換える機能を追加。
複数の方から「消しゴムは?」旨の問いを受けるも、「レイヤー無いのに消しゴムって何?」と思ったのでこういう実装に。クローン指定も保持できるので好きに使ってください。
- 2002.5.26 : ver. 2.15
- トレース表示中の塗りつぶしで画像が壊れる場合があるのを修正。
すみません被害が出る前にアップデートを。>>ユーザー各位
- 2002.5.12 : ver. 2.1
- トレース表示機能を追加。
アイコン類をなんとなくさらに描き直し。
- 2002.4.16 : ver. 2.0
- データベース(ファイル)の切り換え/追加/削除機能を追加。
アイコン類をなんとなく描き直し。
バージョンの1の位が上がってますが、これは単純に0.1ずつ上げていったら繰り上がっただけなので別にPixMarker2ってわけじゃないです。
- 2002.4.5 : ver. 1.9 (非公開)
- 開発環境をCodeWarriorに変更(負け)。
その他小バグの修正。
- 2002.3.20 : ver. 1.8
- クローン機能を色属性に変更。塗りつぶしに適用できるようにしました。
よって必然的にクローンペンは削除。そろそろ32kの壁が怖い今日この頃。
- 2002.3.17 : ver. 1.7
- クローンペン実装。クリップボード内画像がペン先色になるペンです。部分修正につかうもよし、合成につかうもよし。
独自クリップボードを独立DBに隔離。将来的なデータファイル切り替え機能に向けての準備。
- 2002.1.4 : ver. 1.6
- 堅牢性の向上。アラームやDAやメニュー出しっぱなし切り替えに対して絵が破壊されることがほぼなくなりました。
独自クリップボード実装。バージョンアップの人は注意。
BMP抽出ツールのパレットテーブルをPalmOSと一致させた。(効果なし)
- 2001.9.11 : ver. 1.5
- 拡大モード追加。プログラムサイズが20k突破してしまいました。
- 2001.9.4 : サイト拡充
- フナイアキラ様作の Perl 版 BMP 抽出ツール (Mac,Unix,Win用)の掲載。
- 2001.8.31 : ver. 1.4
- インク透明属性追加。
- 2001.8.22 : ver. 1.3
- 保持パレットから設定された現在色がアプリ終了時に保存されないバグを修正。
- 2001.8.15 : ver. 1.2
- スクロール機能追加。それに伴いツールパネルの構成が変更になる。
CLIEで動くようになったらしい。
- 2001.8.4 : ver. 1.0
- PixMarker初版。picl16からの名称変更のみ。
開発方針
- 「Palmという手帳に落書きするためのカラーマーカー」
- ノートの隅級落書きセットを目指す。
- 手書きメモではありません。ノイズ低減の仕様上ペンの追従性が低いので文字を殴り書くのにはまったく不向きです。特に、「英字の筆記体」との相性は最悪と思われます。
- 直交性の確保。「この機能仕様時はこの機能は使えない」をなるべく減らす。
- 機能へのアクセスステップを減らす。逆にいうと操作が煩雑になる機能は搭載しないってことです。
主な仕様 (ver.2.2 : 2002.5.29)
- 太さ/濃さが各4段階に切り換えられるペンツールで描画できます。
- タッチパネルの読み取りノイズを平均化によって低減しています。Doodle風。
- 塗りつぶし機能を実装しました。DrawIt風。
- 拡大(2倍のみ)モードを実装しました。塗りつぶしやページ操作等の表示範囲以外に変更が及ぶ機能以外はすべて等倍モードと同じ描画操作ができます。
- インクの透明設定を切り替え(ON/OFF)できます。透明設定というのは要するに「暗い色が強い」という機能です。レイヤの代わりとはいいませんが「線を残して色を塗る」用です。
- スクロール機能を実装しました。いや、「ああ、もっとこの辺から描き始めればよかった……」ってことがあまりに多かったので(自分)。ちなみに上下と左右が連続したスクロールなので、継ぎ目のない壁紙を作ったり……しませんねはい。
- 描画色のとして「クローン」を指定することで、クリップボードにコピーした画像をペン先色として描画したり、塗りつぶしたり出来ます。用途として、部分的なアンドゥや、複数ページの重ね合わせっぽいことができます。たぶん。
- 編集ファイル(PalmOSでいうところのDB)を切り替え/作成/削除することができます。
- クリップボード内の画像を透過表示できます。線のクリンナップ等にお使いください。ていうか他の用途が思いつきません。
- NEWペンのパラメータと描画色のセットを2組切り替えられます。何かに使ってください(?)。
- Windows用のpdb→BMP抽出ツール(素朴版)あり。
- PerlによるMac,UNIX,Windows用のBMP抽出ツールをフナイアキラ様が作ってくださいました。これで逃げ回らずに済みます。
ダウンロード
BMP抽出ツール Perl版
PalmユーザーにとってはPALMLINKでおなじみのフナイアキラ様が、各環境用のBMP抽出Perlスクリプトを作ってくださいました。
ご利用環境にあった版を以下からダウンロード後、解凍してご使用ください。ご使用方法については下記「BMP抽出ツールの使い方」に記述があります。
pxmk2bmp-pl_mac.sit Mac版
pxmk2bmp-pl_unix.zip Unix版
pxmk2bmp-pl_win.zip Windows版
マニュアル
PixMarker の使い方
BMP抽出ツールの使い方
PixMarker Quick Reference (English)
謝辞
フナイアキラ様、Perl版BMP抽出ツールの作成ありがとうございます。
これで非Winユーザーからの問い合わせの度に謝ったり逃げたりしないで済みます。やっぱりPerlは重要だなぁ。とりあえずEXE版のCソースと見比べてPerlの勉強をさせていただきます(Perlは何度も挫折してます)。
Doodle 作者の Roger E Critchlow Jr 様に感謝いたします。
Palmwareを作るのがはじめての私にとって、公開されている Doodle のソースコードは何よりの資料でした。また、Doodle に実装されているスムージングのロジックは、Palmのタッチパネルの精度に失望していた私の救いとなりました。ほぼそのままの形で PixMarker にも組み込ませていただいております。
DrawIt! 作者の Andrew Empson 様に感謝いたします。
DrawIt! の存在が無ければそもそもPalmで絵がかけるなどとは考えていませんでした。また、DrawIt! のサイトで公開されている塗りつぶしアルゴリズムをPixMarkerの塗りつぶし機能に採用させていただきました。
ていうか誰か英語に……。
mailto: wernyv@yk.rim.or.jp